カナダ高校卒業留学 英語の準備について2

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前回からの続きです。
この回では、現地語学学校についてお話ししたいと思います。

高校が始まる前に現地語学学校へ

日本の中学校を3月に卒業してから現地高校を9月にスタートするまで、5ヶ月もの期間がありました。

この期間をどう過ごすか?親としてやや不安に感じていました。
もち子は真面目で自制心がある方ではありましたが、同年代の子どもたちが高校で新しい仲間と新しい生活をスタートする中で、焦らず一人で英語学習を続け、モチベーションを高く保ちつつ留学に備えるというのは、大人の私が考えてもとても難しいと感じました。自律を学んでいる最中の15歳にはなおさらです。

この期間の良い過ごし方についてエージェントに相談したところ、学校が始まる直前に渡航するのではなく、早めに現地に行って数ヶ月語学学校に通うこともできますよと提案されました。

正直に言って、この提案には私はとても懐疑的でした。
3年間も留学するのに、その前にさらに語学学校へ行く必要が?と何か釈然としませんでした。費用だけを考えても、留学自体が高額なのに、そこにさらに語学学校とその間のホームステイ費用をプラスする意義がどれだけあるのか。
また、ただでさえ長い間離れ離れになるのに、渡航をさらに早めるのは親としてはとても寂しいと思う気持ちもありました。

そこで家族会議を開き、本人の意見を聞いてみました。すると、なるべく日本にいて家族と過ごしたいと言うかなとの想像に反して、本人はとても前向きな興味を持ちました。
もち子曰く、渡航の日が来るのをジリジリと不安に思いながら待つよりも、さっさと行ってしまって現地で少しづつ生活に慣れながら語学と心の準備をしたい、とのこと。費用がかかって申し訳ないけれども必ず意義があるものにするからお願いしたいと。

そんなわけで、少なくない予定外の費用を追加で支払うことにはなりましたが、本人が留学を確実に成功させようと意欲的に捉えていること、親元を離れる心の準備ができていること、チャレンジする決意があることが見てとれたので、それが何より一番大切なことと思い、予定を早めて送り出すことにしました。

ILSCという学校について

さて。バンクーバーのダウンタウンには数えきれないほど語学学校がありますが、エージェントから勧められた中からILSCという学校を選び、6月から8月まで3ヶ月ほど通うことになりました。

ILSCにはHigh School Bridge Programというコースがあり、言葉の通り、高校生のために特別に用意されたプログラムで、学習内容はリスニング、スピーキング、発音、リーディング、ライティング、語彙、文法などです。
はじめにレベル分けのテストがあり、それに応じてそれぞれのレベルに合わせたクラスで学習することができるので、無駄がありません。

コースはフルタイム(週30レッスン)モーニング(午前中だけ、週24レッスン)などオプションがありました。我が家では、現地に慣れることも目的の一つだったので半日の授業を選び、午後は地域を散策したり図書館に行ったり、友達と過ごす時間に充てることにしました。

クラスの定員は最大15名で、授業時間は1レッスン50分。日本の学校と比べるとかなり少人数で、発言の機会が多い環境です。

ネットで調べた限りでは、最も多い国籍は日本人で約30%、次いで韓国人が約20%、ブラジル人が約8%となっています。
これは学校全体の平均なので、時期やコース・レベルによって変わるかもしれませんが、もち子の印象でも、日本人・韓国人・中国人のアジア人グループと、南米からのグループがほぼ全てを占めていたそうです。

費用

さて。大事な費用です。
以下はもち子が通った語学学校の週あたりの費用(ILSCの公式ホームページより)です。
2026年現在の値ですので、ご参考までに。昨今の社会情勢により、もち子が通った2024年も高いと思ったけれど、さらに高くなっているなあという印象です。

また、これに付随してホームステイ費用がかかってきますが、こちらも、もち子が渡航する前は月10万から12万円程度というイメージでしたが、もち子の渡航年を前後して、ホームステイも結構な値上りになり、最終的に月あたり15万円ほどを支払うようになりました。
これから渡航される方はもっと上がっている可能性があるので、必ず現在の費用をエージェントさんなどに確認なさってくださいね。

コース1〜11週12〜23週24〜35週36週〜
Full-Time Intensive
(週30回)
$480$460$450$440
Full-Time Morning
(週24回)
$430$410$400$390
Full-Time Afternoon
(週24回)
$360———
Part-Time Morning
(週17回)
$325———

語学学校に行ったことで得られたもの

安全な失敗の場

いきなりネイティブオンリーの高校で、はい明日から授業ですよ、課題は毎日のように出しますよ、課題は成績に直結しますよ、という環境では、確かにハードルが高いだろうなと思いました。その点、間に語学学校が挟まれることで、まずそれほど緊張せずに会話すること、間違えても良いから自分の意思を話す姿勢を持つこと、それを体験できたと思います。

高校と違って語学学校は間違いが積極的に許される環境です。
実際にもち子もここのクラスルームで小さな成功と失敗の経験を積み重ねたことで、英語を話すことへの不安感に慣れることができました。
言うなれば本番の前に模擬試験を受けることと似ているのではないかと思います。

自分の現在地を知る

語学学校ではまずレベル分けのテストがあり、それぞれのレベルは月単位で修正されてクラスを上げることもできるので、自分の実力に合ったレッスンを受けることができます。
ここである程度自分の本当の実力が明らかになり、ここが苦手でここは結構得意だ、ということがわかることもとても大切です。上のクラスを目指す、という良いモチベーションも生まれるので、これも非常に効果的だと思います。

もち子は初めのテストで真ん中くらいのクラスに振り分けられ、そこはもち子の実力としても無理のないクラスでした。他の学生さんも同じぐらいのレベルなので、背伸びすることなく焦ることなくレッスンを受けられたようです。

最後の月には一番上のクラスに上ることができ、これが非常に大きな自信につながりました。このクラスはすでに英語でのコミュニケーションが割とできる生徒さんが多かったようで、その少しハードルが上がった環境で学べたことも、良いモチベーションにつながりました。
ここでの時間はもち子にとって、高校生活への移行をスムーズにするためにかなり有意義な経験になりました。やはり大きなチャレンジの前にスモールステップを着実に踏んでいくことが、特に高校生のような敏感な時期には、安心と自信に繋がっていくのだと思います。

最初の友人ネットワーク

語学学校は同年代の生徒が集まるため、日本語が通じない環境で友達を作る、その大切なファーストステップになりました。
前項とも重なりますが、それぞれが英語がネイティブでないことから、お互いに完璧が英語が話せないことが安心感となり、結果的に失敗を恐れずなんとか英語でコミュニケーションを取ろうとする行動につながります。これは非常に大きかったと思います。

サマースクールで来ていた生徒が大半だったようですが、中にはもち子のようにこれから現地校に入学する留学生もいて、そこで繋がった友達とは、その後の留学生活でもInstagramを通じて情報交換していたそうです。お互いに留学生としての共通の悩み苦しみがあり、時に慰め合ったり支え合えるという点で、とても心強かっただろうと思います。

別の記事でも書いているのですが、いきなり現地のネイティブと話したり友達になるのはとてもハードルが高いことです。言語の問題だけではないでしょうが、やはり言葉はかなり障壁になると思います。
そのような中で、学校生活をいかにスムーズにスタートしていくかを考えた時、ネイティブではない者同士はとても話しやすく、互いに友達を必要としている面もあってすぐに仲良くなれる印象です。
そういう意味でも、高校が始まる前に、準備運動のように語学学校が挟まっていたことは、結果的に費用対効果としても価値があったと感じています。

いかがでしたでしょうか。
今回は留学前の語学学校留学、というテーマでお話ししました。
メリットはたくさんありますが、留学する本人の英語レベル、意思、費用、期間など、それぞれの場合によって費用対効果が高いと感じられるかどうかは異なるでしょう。
ぜひ一つのケース例としてご参考にしていただけたら幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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